理由は読者の方ならお気づきだろう。そう、影響を受けやすい私はすぐさま憧れ美女が愛飲している飲み物を愛飲している。飲めば彼女の美しさに届くことを信じて疑わず。勘違いは人を動かし、消費を生む。
ということで、家にあった紅茶が切れた私は、近所のスーパーに早速買いにいった。
スーパーでも紅茶やコーヒーなど、嗜好飲料はひと棚分フルにスペースをさくほど、種類が豊富。昔はこんなに種類はなかったよな〜とおばちゃんモードで腰をかがめつつゆっくり見て行くと、だいたい普段使いの紅茶は同じ値段設定なのに気付く。最終的に日東紅茶のティーバッグにするか、リプトンにするか迷い、しげしげとパッケージを眺める。やっぱここは日本の会社を応援すべきか、ピラミッド型ティーバッグでひらめきを手に入れるか、悩むところだ。そしてふと、リプトンのパッケージにグリーンのカエルマークが描かれているのに気付いた。パッケージに描かれたカエルの周りには、RAINFOREST ALLIANCE CERTIFIEDと書かれている。ふ〜ん、海外の環境保護団体か何かのマークかな〜としげしげ眺めていてふと思い出した。そう、つい先日のことである。パーキングから車を出す時に、かなり立派なカエル(種類は分かんない)をひき殺してしまったのだ。これはあのカエルが「せめてもの罪ほろぼしにこっちを買え〜」と言っているに違いない、う〜む、カエルの呪いは怖そうだ、などとくだらないことを考えつつ、帰宅した。
早速インターネットでRAINFOREST ALLIANCEなるものを調べてみた。NYにある環境保護団体で、20年以上前から、環境保護と農業の共存を目指して活動をしている団体らしい。この緑のカエルマークは、この団体が認証した農場で収穫される農作物にのみ付与することが許されるものとのこと。(詳細はHPをご参照ください)は〜、なるほどね〜と思いつつ、ふと思い出した。
何かの本で読んだ+同僚から聞いた話のミックスなのだが、同じ価格で同じ(ような)製品を比較購入する際、決めてになるような一押しがあるのとないのとで、売上が断然違うということである。その例にあげていたのがVolvicの有名なキャンペーン”1ℓfor 10ℓ"である。消費者が1ℓのVolvicを買うことにより、アフリカに10ℓの水が寄付されるという非常にシンプルで分かりやすいコピーと仕組みで消費者の心を掴んだVolvicは、売上をグンとのばしたらしい。確かにコンビニのペットボトル飲料を選ぶ時、時に水の場合、そんなにどのメーカーも味や価格を比較しても大差ない。その数秒間の比較の際に、「そうだ、こっちを選ぶと社会貢献も出来るじゃない?」という心の付加価値を生むことが出来るのだ。
う〜ん、この仕組み、なんだか交渉学に似てるような気がする。
価格は下げられないが、三方(メーカー/消費者/寄付される側)丸く収まる、クリエイティブオプションと考えられなくもない。
そして、もちろん、この法則はより安い値段という付加価値には、特にこの時代、勝てない。値下げ合戦に息も切れ切れなメーカー各社。もうこれ以上価格は下げれないが、品質もあげられないし、量も増やせない。そんな時、あんがいこの消費活動における「心の付加価値」をうまくプロデュースできるか否かがポイントになってくるのかもしれないですね。
かく言う私は「心の付加価値」ではなく、カエルの呪い(?)いやいや、カエルのささやきで購入にいたったワケですが、、、。
そうだよね、昔は日東紅茶が幅を利かせていたよね。今でもあれ飲むと新鮮な懐かしさがあるわ。紅茶に関しては私たちも贅沢になったわね。そうだね、選ぶときの瞬間の判断って深いよねー。それでビジネスが生まれるわけだし。
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