知人より、感じるものが多い感動作だというお墨付き作品だったため、勝手にハッピーエンドの感動作かなと考え鑑賞。内容は私の予想を大きく超えた、どちらかというと問題作だった。見た後に考えさせるという意味での問題作だ。
ウィルスミス演じる主人公は、MIT出身のエリートで、美しい妻と、海辺の素敵な家、やりがいのある仕事とすべてを手に入れたように見え、人生は順風そのものだった。それが、交通事故を起こしたことから大きく変わってしまう。彼は、事故によって、自身だけでなく、事故に巻き込まれた人々の人生を大きく変えてしまったのだ。それから、彼は自身の罪を背負い、生き残った自身の人生の意義に苦しむのだ。そしてその果ての答えがSeven poundsなのだ。
彼は、彼が背負った罪を償う計画をたて、実行していく。彼の助けを必要としている人を選び、助けを本当に必要としているのか、確認する過程で、彼はエミリーという重度の心臓疾患を抱える女性に出会う。彼女に出会い、彼女を愛することにより、彼の行為は彼の中で「罪を償う」ことから、「愛する人を救う」行為に変わった、そんなように思う。彼女によって、彼は生きている意義を見いだし、愛する人の幸せをかなえる幸せを再び取り戻せたのではないだろうか?だから最後がより悲しいのだ。悲しくて、とても悲しくて、気持ちの切りかえに時間がちょっとかかった。
いずれにせよ、見る人々によって、感じかた、考え方が分かれる作品だと思う。彼の行為が正しいとも、正しくないとも言えない。自分が彼だったらと見た人は考えると思う。私には彼と同じ行為は出来ないだろうし、じゃあ何が出来るのか?と自身に問いても答えは出ない。だから、皆さん、まずはこの映画を見て、感じてみてください。
すでに見た方、あなたはこの映画、どう感じましたか?
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