2009年11月23日月曜日

セミ友のススメ

先日、日経新聞主催のセミナーでお友達になった友人、通称セミ友、と飲みにいってきた。
久々の再開だったので、お互いのその後や最近自分が関心持っていることや、勉強の進捗状況などを報告しあった。

この時フト思ったのが、学生時代の友人のM子の言葉。
先日M子は面白い事を言っていた。あれは2人でボトルを1本空けて多少呂律も周りにくくなってきた頃だろうか?
「なんでさ〜、人って男とか女とか、年齢とか学歴とか、結婚してるとかしてないとか、子供いるとかいないとか、そんなこと確認したがるんだろうね〜?」
「あ〜、確かに初対面の人とは会話のやり取りの中で、そういうとこ探ってくよね〜。」
「でしょ?仕事の相手とかでもそういうこと確認しあうじゃない?そんなの仕事に何にも関係ないじゃない?」
「うん、確かにそうだよ。でもそれから相手のことを読み取ろうとするというか、理解しようとするんじゃない?そういう情報で相手のバックグラウンドを知るというか。」
「でもさ〜、本当にそれでその人のこと知れるのかな?私はバックグラウンドはどうでも良くて、今いるその人そのものを知りたいし、自分もそのままの自分を理解してほしいんだよね。」
「う〜ん、難しいこと言うね。」
「でもそういう何のカテゴライズもされない人との関わりや集まりって存在しないでしょ?私は全くそういうのがない人の集まりを創ってみたのよ。」

M子、面白いことを言う。確かに特に女性はこの手のカテゴリー判断をよく求められる。私なんか先日仕事先の相手からの電話に出たらいきなり、「◯◯さんって結婚してるんだって?お子さんとかいるの?」と聞かれた。まあ、この人はいつも単刀直入な方なので、私もサラッとかわしたが、聞かれた側は「だから何なんだ?」という感じだ。M子もこの「だから何なんだ?」を繰り返し、声に出したくなったのだろう、「どうでも良くない?そんなの。」と。

人間関係を築く上で、こうしたバックグラウンドを知ることは必要だ。だってより密な関係を求める場合は、相手のことをより知りたくなる、自分のことを知ってほしくなるものだ。
コミュニケーション力向上のセミナーでも、交渉力の本でも、「相手のことを知る事」はより良い関係構築、より良い結果を出すために不可欠と書かれている。でも、「相手の事を知る事」と「相手を勝手に分析してカテゴライズ」するのとは別な気がする。M子はそういうことを言いたいんだと思う。表面上な分析からの勝手なカテゴライズではなく、今の自分を知ってほしいという気持ちは、案外ブログ全盛のこの世の中を表しているのかもしれない。

冒頭のセミ友。私は彼女達の年齢も、学歴も実は知らない。
実はM子の言葉を聞くまで、次の食事会の時、もっと彼女達のこと(年齢/学歴等)を聞き出そうと考えていた。でも今はちょっと考えを改めた。こちらから聞く前に、今現在の彼女達をまずは良く知ってから、その後彼女達自らそういったことを話してくれる時に聞けばいいだけのこと。私が知りたいのは、今同じように目標に向かって努力している彼女達そのものだからだ。

ボジョレーヌーボー


先日私のmy Blog listでも紹介しているAkiさん主催のボジョレーヌーボーパーティーに参加してきました。
代官山のキャットストリートを進む事6分あまり。隠れ屋的なBar、Plumにて催されたその会は、何と言うか、不況を覆す女性のパワーが感じられるような、前向きな集まりだった。

肝心なボジョレーは全9種。チーズはそれに良く合う5種が厳選されていて、フレッシュタイプからハード、青カビまで豊富な香りと味わいがさらにワインの味わいを広げさせてくれた。
今回感動したのが、まず参加者の皆さんのパワー、そしてとても工夫されたオリジナル資料とテイスティングボード、講師の皆様のプロフェッショナリズムだ。

このテイスティングボード、Akiさんのオリジナルで、左端にAkiさん主催のサロン名が入っている。右側にリンクでつながれた資料はカラー印刷で、各ワインのラベル写真と、詳しい詳細、チーズの詳細から供されたフィンガーフードのレシピまで記載されている。とても丁寧で、これさえあれば、あのワイン飲みたいな〜と後から思っても、「でも何て名前だっけ?」と頭を悩ませる必要はない。該当ワインのカードを持って、ワイン屋さん(て言うのか?)へGo!すればいいのである。大体ど素人の場合、テイスティングに行こうにも、専門家へ何を質問しようかすら分からない。それが詳細な資料を手元に配られれば、まず記載内容で分からないことをきっかけに積極的に講師の先生にも質問が出来、コミュニケーションが図れるものだ。
  

そして参加者の皆さんのパワー。アルコールが入っていたとはいえ、全体の雰囲気がいい。皆楽しんでいるのが伝わってきて、ハッピーな気分になる。それぞれ皆さんとお話してみると、皆さん多趣味で、2足のわらじを履いてることの多さにも驚いた。通常のお仕事もお忙しいと思うのだが、もうひとつご自身でお仕事をされる時間とエネルギーはどこから?とお話を伺いながらも首をかしげるほどだった。そして皆さんおきれいだ。前回「美しさ」についてニベアのコピーを例にして紹介したが、なんか皆さん「輝いている」のである。あれは、お仕事や趣味や様々なコミュニティのバランスをじょうずにとって、自身の生活を常にリフレッシュしている充実感から来ているのではないだろうか?中でもAkiさんのパワーには圧倒された。聞けば数日寝ていないそうだが、ず〜っと笑顔のそのキラキラ感は、以前からやりたかったお仕事が形となってスタートを切った、その充実感に裏打ちされているのだと思う。いや〜、女性ってスゴイな〜。

そしてプロフェッショナルな講師の皆様。皆様その技術と知識でお仕事されているのに、雰囲気がとってもさりげない。「フランス料理のフルコース、作って皆さんに教えて差し上げられますがそれが何か〜?」というさりげなさと、お花やフィンガーフード、チーズに関し、参加者の皆さんの感想をうれしそうに、しかも真剣に聞いている様子に感心しきりだった。自身が好きなもので、尚かつ他人に教えることが出来る技術と知識、しかもその経験を通してさらに自身もプロフェッショナルに成長していくんだな〜と、私も何かのプロフェッショナルを目指したいと感じた一日でもありました。
そんなプロフェッショナル達にお会いされたい方は、ぜひAki さんのブログをチェックいただき、各種講座を体験されてはいかがでしょうか? いや〜、それにしても9杯は、一日に飲んだワインの種類では過去ナンバーワンです。それでも皆様軽々飲み比べておりました。。。やはり女性はスゴイ。

2009年11月15日日曜日

感じる力:ニベアの場合

小さい頃から、高校生になるまでだろうか?
乾燥した肌につけるものと言えば、ニベアクリームか手にはアトリックスクリームだった。実家の洗面所の戸棚にしまわれた、青い缶に入った白いニベアクリームは、その香りとこっくりとしたテクスチャーといい、記憶に深く焼き付けられている。肌にすりこんだ日は、まだすべすべかなと何度も触って、まだ残る香りと肌のしっとり感を確認したものだ。最近ではベーシックな青い缶に入ったクリームの他に、乳液や化粧水、リップクリーム、メンズ用化粧品まで多種多様な製品がドラッグストアの棚に置いてあるのを見かける方も多いだろう。
今日はそんなニベアという会社のコピーに「感じた」ことがトピックだ。

先日東急東横線の渋谷駅にニベアの大広告を発見。ホームのいたるところにニベアの新ブランドイメージに関するポスターが貼られていた。次の電車を待つ間、なんとなしに立っていると嫌でも目につくこの広告。ポスターにも色々な種類があり、どれも笑顔の女性のポスターなのだが、それぞれにあったコピーが書かれている。パートナーの男性と寄り添う笑顔の女性には「ふれあうとき、人は美しい」、ダンスを踊っている女性には「楽しむとき、ひとは美しい」、食事会か何かの席だろうか?振り返った瞬間の女性には「輝く時、ひとは美しい」。
どれも”ひとは美しい”という非常に肯定的で前向きなメッセージを発信している。ほっほ〜、なるほど。どういう時に「人が、自分が美しいと思うのか」ということを考えたことがなかったわと気付き、尚かつ、外見的な美しさを積極的にプロモートする化粧品会社ではめずらしい戦略だなと、ニベアについてもっと知りたくなった。

帰宅して早速HPを確認した。
そこに書かれたニベアのメッセージを読んで納得した。
「ふれあうとき、楽しむとき、輝く時、夢中なとき。あなたが、あなたらしく生きているとき、人は美しい。」
ニベアは外見的な美しさのみならず、「人の美しさ」を応援するプロダクトを提供する会社であるというメッセージを発信したいのだ。このHPの面白いのは、ビューティー診断なるものがついているところだ。これは、よくある肌の状態チェックなどではなく、「どんな時自分が美しい」と感じるか、23の言葉を選択することにより、診断者が「Looking(目に見える美しさ)」「Feeling(心で感じる美しさ)」「Being(生きる姿勢そのものの美しさ)」のどれに今自身が美しさの重きを置いているのか、そのバランスを測るものだ。とても興味深く、また手軽で単純におもしろかったので、ぜひ皆さんもやってみてください。

ちなみに、私の結果はFeelingとBeingの2つの比重が重いという結果でした。も一回やってみるとLooking に比重を置いてるとの判断。23の言葉に何を感じるかという診断なので、その時々の考え方や、感じ方、気持ちに左右されるのかもしれません。

尚、世代別(10代〜50代)の診断結果も参考資料として掲載されており、おもしろかったのが全世代で1位の言葉、自分が美しいと感じる時は「輝いている時」だそうです。とても抽象的な言葉ではありますが、納得の結果でしょうか。「人が輝いている」。輝き方は人それぞれというか、何に輝くかも人それぞれ。周りの輝いている人に目を向けると、こんな感じ。

1:良い恋愛/結婚をしている
2:家族を支えている、支えられている
3:支え合う友人がいる
4:仕事が好きで、楽しんでいる
5:好きな趣味を楽しんでいる
6:目標を達成するための努力を継続している
7:叶えたい夢があり、着実に近づける努力をしている
8:日々の生活が楽しく、幸せを感じている

こういった要素があって、もしくは合わさって、「おっ◯◯さん、輝いてるね〜」と私は感じるようだ。これらの共通項を絞り込むと、

1:愛する存在/愛される存在がある
2:夢中になれる好きなものがある
3:夢や明確なゴールがあり、尚かつ実現のための努力をしている
4:日々を楽しんでいる

の4つにまとめることができるだろうか。まあ、これはあくまで私の感覚的な分析であり、「人が輝く」のを感じ取れないこともあるわけで(いぶし銀の輝きとか?)、その前に、より深い「感じる力」をまず身につけてから論じた方がよろしいかという声が聞こえてきそうだ。

なにはともあれ、駅で見かけたポスターとコピーで、”「人が美しい」ってどういう時に感じるのか”ということについて気付き、考えたことは、感じる力アップへのよいトレーニングとなった。引き続き、キョロキョロと周りに目を向けつつ、不審者と間違われないよう気をつけよう。

2009年11月14日土曜日

感じる力

感性といえば、感じる力と言えるだろうか?
最近は、どんな状況でもサバイブできるようなメンタルタフネスという意味で、「鈍感力」が話題だが、やはり新しいものを創造していくには、まず周りのいかなることにも好奇心をもって、何かを見いだす「感じる力」が不可欠に思う。

「感じる力」とは、具体的にどういう力を指すのか、分析するよりも、周りにいる、あっこの人感じる力があるな〜と思う人がどういう人かというアプローチで考えてみた。

そしたら、いたいた、感じる力が強い人。
内輪ネタで恐縮だが、友人のAi さんである。彼女ほどクリエイティビティとエネルギーに溢れた友人は、周りにいない。そのクリエイティビティの源が「感じる力」だと思うのだ。
何しろ彼女の趣味は幅広い。料理、石鹸作り、アロマオイルを活用した化粧品作り。粋に和装をこなし、オヤジギャグからクィーンズEnglish まで操る才女である。特に料理の腕は素晴らしく、ジャンルを問わず挑戦する姿勢とOpen Mind な姿勢は脱帽だ。大体インディアン料理から、韓国料理、イギリス料理に杉本彩の男を魅了する料理まで、どんだけ守備範囲を広げれば気が済むのだろうか?と日々更新されるブログにつっこみたくなるほどである。

そんな彼女の感じる力にハッとしたのが、このコピー。
言いえて妙である。

嗅覚と記憶は切っても切り離せないものだが、大概は「あ〜、この香水元カノがつけてたのだな〜」とか、「この香りが流行っていた時代、バブルでソバージュにボディコンできめてたよな〜」とか、そんなコメントが頭に回る。そこから一歩踏み出し、香りで時代を行き来できる、香水はタイムマシンのようだという言葉が出るところに、彼女の感じる力を感じるのだ。

ということで、新企画。
彼女のような感じる力を開発すべく、ちまたに流れるキャッチコピーに関して気になるものを今後ピックアップし、自分なりの考えや思いを紹介していきたい。
乞うご期待。

三味線の世界に触れてみた

先日、長唄の三味線を習っている会社の同僚につれられて、三味線のお教室に見学に行った。

そこは世田谷の閑静な住宅街。
先生は30代前半(?)の若い男性。次代の家元である。と言っても、全然格式張っても偉そうでもなく、たんたんと三味線の種類や、長唄について教えてくださった。なんだろ、お家元というよりはアーティストという趣。
まずは同僚が先生と一緒に一曲(という言い方は正しいのかしら?)弾くのを眺めつつ、聞きつつ、久しぶりの正座に足をしびらせつつ、三味線の調べを楽しんだ。

三味線といっても、色々あるらしく、私が伺ったのは長唄の三味線。津軽三味線なんかとは違い、どちらかというと、親しみやすさの中にも、三味線特有の余韻や色気を感じるゆったりとした感じを全体的に感じる。もちろんアップテンポな楽曲もあり、リズム感も結構必要とされるようで、長唄を口ずさみながら三味線を弾き語る先生の姿に、ギターを弾きながら歌うエリッククラプトンのような雰囲気を感じてしまった。

弦楽器は以前より挑戦したかったのだが、これでまた選択肢が増えて悩むところだ。小さい頃から憧れのバイオリンにするか、中国に行って気に入ってしまった二胡にするか、はたまた三味線か、、、。さすがに全てを実践するには先立つものが必要だし、まずはどれにするか、う〜ん、二胡教室&バイオリン教室の体験にも行かないと、合う/合わないは分からない。
よし、今度は二胡をやってる同僚にお願いして二胡教室に行ってみよっと。





2009年11月3日火曜日

こんなに気持ちのいい日には

青空が広がるこんなに気持ちのいい日にしたいことと言えば、1:布団を干す、2:洗濯する、3:ピクニック、4:サイクリング である。

ということで、4つ全部やってみた。
朝、布団を干し、洗濯をすませ、夫が作ってくれたおにぎりをかかえ、いそいそと自転車で公園へ。先週誕生日プレゼントにと買ってもらったばかりの愛車にまたがり太陽の下走ると気持ちがいい!と共に寒いっ!!え〜っ、つい一昨日まではこんなじゃなかったじゃ〜ん。と心の中でつぶやきつつ、公園に到着。おにぎりをほうばりつつ、しばし紅葉と青空のコントラストを楽しみました。


2009年11月1日日曜日

Change


マイケルジャクソンの映画、This is itを見に行った。
21時半から開始の会はほぼ満席で、その時間帯にしては、30代〜50代の平均年齢もちょっと高めな観客層で、マイケルが全盛の時代をリアルに体験している年代が集まった感があった。

感想は、素晴らしかった。
50歳とは思えない、ダンスのステップと歌声、ステージの演出から、サウンド作りまで、良いコンサートを作り上げたいというプロフェッショナルなパッションが活き活きと伝わってくる。リハーサルとはいえ、それは見るものを魅了するエンターテイメントであり、完成されきっていないからこその、生身の彼の感情や考えを感じることが出来た。I'll be there を歌い上げ、観客として手を振るダンサー達に向けた笑顔と目はキラキラと輝いていて、まぶしかった。その日のお昼に会社の同僚が「マイケルは果たして幸せだったのか?」という話をしていただけに、私には特に、その時の笑顔には感じるものがあった。

ああ、このライブを実際に行いたかっただろうな、最後のステージをどんなにファンに届けたかっただろうかと、マイケルの無念を思うと、悔しく、悲しい。そして、本当に偉大なエンターテイナーを、才能をこんな形で早くも失ってしまったことが残念でならない。

本物のエンターテイメントと、本物の才能、パッションを感じた感動で、帰りの車中は夫と無言。かけていたラジオから流れる音楽やおしゃべりがなんだか雑音に感じて消してしまったくらい(ごめんなさい)、余韻に浸りたかったし、それくらい彼の音楽はやはり本物だった。

映画の最後の曲として選ばれたのは"Man in the mirror"だ。
これは80年代に発表された曲だが、マイケルはこの曲の中で、Changeを呼びかけている。奇しくも今年Obama大統領がChange を訴えかけ、見事大統領となったように、"Make it change"のスピリットは次の世代に受け継がれていくのだろう。彼がマーチンルーサーキングJrやガンジー、マーテレサやジョンレノンから受け継いだように。

彼がこの曲で伝えたかったメッセージ。
"If you wanna make the world a better place, take a look at yourself and then make that change!"
世界を変えることは出来ない自分だけれど、せめて自分自身の小さいことから変えようと、思った。それにはまず、年初に決心した目標をまずは達成すること。そして身近な人々に感謝+大切にすることからまず始めようかな。

"Man in the mirror"の歌詞を知りたい方はこちらのリンクをご覧ください↓