2009年10月12日月曜日

芸術の秋:映画第二弾 Yes,Yes,Ye~s!!!

芸術の秋ということで、早いもので映画企画第2弾。
今日はちょっぴり考えさせられて、笑えて、見終わった後にハッピーになる「イエスマン」を紹介したい。

主人公はジムキャリー演じるダメダメ銀行マン、カール。過去の離婚を引きづり、仕事も中途半端、プライベートも趣味があるわけでなく、ひたすら家にこもる日々。つまり、一応仕事していても心が完全に引きこもり状態。そんなダメダメカールに、友人が自己啓発のセミナーに行こうと声をかける。そこで彼はセミナー主催者(講師か?)に常にYesと答えるように約束させられるのである。律儀に約束を守ろうと行動し始めたカール。結構マジメ。会場を出てすぐにホームレスに公園まで車で送ってくれというリクエストにももちろん、Yes。そのホームレスに携帯を貸してくれとお願いされてももちろん、Yes。お金をくれと言われると、しぶしぶYes。そんな幸先がいいとは言えないYesのスタートだったが、それがもとでチャーミングなアリソンという女性に出会い、素敵な恋がスタートするのだ。Yesを連呼することにより、なぜかつきが向いてきたカール。そんな彼にもYesがもとで、不運が遅い、アリソンとの関係も壊れてしまう。さあ、どうするカール?それでも、Yesと言い続けるのか?
ということで、最終的なストーリーはぜひ皆さんDVDでお楽しみください。

映画を通して観客に伝えたいメッセージは、人生をもっと楽しむ姿勢を持とう、というポジティブなものだが、私が感じたこの映画のテーマは、「受入れること」だ。

「どんなことも、誰でも、どんな状況もありのまま、一方的に拒否するのではなく、まずは受入れてみてはどうだろう?」ということではないかと思う。皆さんも経験ないだろうか?会社や学校、友人関係でもなんでもいい。心の中で愚痴ったことはないだろうか、「何で、こうなっちゃうんだろう?」「何であの人はいつもこうなんだろう?」って。そういう心の中の愚痴は、消化されないと、いつの間にか怒りや悲しみに変わり、周りの人や周りの状況が許せなくなってしまうことがある。つい先日も会社の同僚とランチでせつない怒りを聞いたばかりである。あ〜、分かる、分かる、私もそうだったし、今でもそう感じることもある。と思いつつ、ふとこうも思う。でもこうしていても変わんないんだよね、周りの状況も、自分自身も。
同僚のように、すでに怒りと悲しみでにっちもさっちもいかなくなった場合、選択肢は以下の3つしかない。

1:あきらめる (違う環境へ逃げる、もしくはあきらめる)
2:戦い続ける(周りの状況を変えようと周りを説得し続ける)
3:受入れる+まず自分が変わってみる

この1の「あきらめる」と3の「受入れる」は似ているようでまったく違う。1のあきらめは、本当にあきらめてしまうことだ。自分を苦しめる状況を見てみぬふりをして、フタをしてしまうことで、決してお勧めは出来ないが、中にはそんなもんだし、それが大人、それが仕事ってもんだよ〜、とおっしゃる諸先輩方もいらっしゃる。同じあきらめるでも、違った環境を探して、移るほうが、私としてはよっぽど建設的だと思う。2の戦い続けるって〜のも、メンタルタフネスな方には向いているが、結構疲れるし、だいだいこういう状況の場合、周りの変えたい人たちっていうのがより強者だったりする。そして、周りだけでなく、自身もより良く変われるチャンスを見逃しがちだ。心が折れる前にシフトチェンジした方が良いだろう。そこで3である。

大体家族だって、会社だって、チームだって、恋人だって、友人だって、だってだって自分の思った通りに変わってくれるものではない。人が集まれば、チョコレートケーキが好物な人もいれば、モンブランが一押しだという人もいる(私はチーズケーキが好き)。だったら、その人たちの、その会社の、その組織/コミュニティのいいとこ、悪いとこもぜ〜んぶひっくるめて一旦受入れてみるのだ。それから自分に出来るちょっとしたアクション/改善/働きかけをすればいい。まずは自分が周りを受入れないと、周りも自分を受入れてくれない。このちょっとした気持ち、考え方の変化で、結構状況が変わってくるものだ。この歳になってようやく気付いたことがこの映画では非常にチャーミングに、笑いを添えて伝えようとしていると思う。Open Mind でいることが幸せを呼び込む秘訣だよ、と。

ぜひぜひ、職場で、家庭でストレスを感じている皆様、この映画を見て、ガハハッと日頃のストレスを飛ばしつつ、カールのように駅前で配るホットペッパーを「Yes!」と言って受け取ってみてはいかがでしょうか?


3 件のコメント:

  1. 3:受入れる+まず自分が変わってみる
    ですが、理想だけれどどうしようもない相手に無駄な時間をかけて自分や大事な時間を犠牲にしたくないと思うんだな。私は器が小さいね。私は1かな。

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  2. 1も立派な選択肢だよ。
    2のように頑張り続ける必要がないと判断して、尚かつストレスに潰される危険がある場合は、1の環境を変える(逃げる)も最善の方法だと思う。
    場合によっての使い方でいいかもね。でもあきらめられない場合は、3の、状況を受入れて、理解してまず自分の考え方やアクション、問題へのアプローチを変えることによって、状況も変わってくるかもね。映画のFreedom Writersみたいに。

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  3. そうか。いまStruggle中です。今度話すね。

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