2009年3月9日月曜日

瓶ビールの奥ゆかしさ


先日夫がゴルフ教室の生徒の皆さんとよく行くというもんじゃ焼き屋に行った。
もんじゃもお好み焼きも中々美味しく、もんじゃを作る(お願いするとやってくれる)店主の手さばきも美しく、エンターテイメントとしても楽しめた。

飲み物はもちろん、生ビール。
いや〜、ビールの美味しさに目覚めたのはいつ頃だったか。社会人になってしばらくしてからだったな〜と思いつつ、ふと斜め向かいの席を見ると、そこには40代後半のカップルが同じようにもんじゃを楽しんでいた。女性は中々キレイな人で、ジャケッットを着て、でもいかにも営業ですというわけでもない、お仕事をしている人風。男性は背広を着ていて、いわゆるフツーの日本のサラリーマン風。決して同伴出勤という感じではない。でも、その2人が食事を楽しんでいる姿を見て、ハッとしてしまった。

彼らが飲んでいるのは瓶ビール。
女性が男性に、男性が女性のグラスにビールをそそぐ姿に、今自分の世代(つーか私の周り?)にないたおやかさというか、奥ゆかしさを感じてしまった。瓶ビールをグラスに注ぐその所作がとってもセクシーだなと。しかもそれは学生時代のサークルでピッチャーから先輩にビールを注ぐ姿とは、同じようで全く異なる。女性は両手で、男性は片手でグラスを満たすその所作は、色っぽさや艶っぽさが感じられ、ああ、素敵だな〜とただただ眺めてしまった。

ただ、同性同士で瓶ビールを分け合うのは、またちょっとニュアンスが違ってくる。
さすがに艶っぽさは感じられないだろうが、それでもひとつのものを分け合うという行為が「あ、私はグラスワインで」「私はジントニック」「俺生追加っ」という飲み会とは異なる趣を醸し出すのではないか?ひとつの瓶から皆で分け合って飲むという行為が実は飲み会やパーティーというコミュニケーションの場で大切な要素なのかもしれれない。

瓶ビールをグラスにつぎあうその行為に「疲れたでしょう?お疲れ様」と相手をねぎらう心や、「自分の分もどうぞ飲んで、楽しんでほしい」という相手を思う気持ちが込められている。
そう私は思う。うん、明日は瓶ビールだな。

<今日のひろべーデータ>
体重:48.7kg はい、ビール飲んでちゃダメですよね。おっしゃる通りです
運動:スクワット100回 腹筋50回
勉強:マンツーマン英会話1クラス

1 件のコメント:

  1. 艶っぽい観察力ですね。夫は瓶ビール一筋です。缶だと蓋をあけたときに、微量に中に落ちるアルミ片がアルツハイマーになるという実家父の教えを守っているからです。夫は冷蔵庫に5本も常時ストックするので、スペースを取られ私は怒っていますが、これももう9年目ですか。手酌ですけれどね。

    瓶ビールとその艶っぽい観察素敵です。どこかのストーリーで使わせていただきます。もんじゃ焼はお店で食べたことないわ。今だにこの年になっても未知なことってあるよね。

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