2009年7月26日日曜日

Independent Mind=自分軸=の創り方

世の中には、本当に「世の中をよくしてゆきたい」と考え、自分なりのアプローチで行動に移す人がいる。バングラディシュの貧困を改善する為に、現地の人々の自立を後押しするビジネスモデルを確立した、マザーハウスの山口絵里子さんや(この方の存在、先日セミ友に教えていただきました。あ、セミ友って、セミナー友達のことです。学習セミナー、今回のは日経の経済を学ぼうっていうセミナーね、でお友達になった方のことですよ。)、今回本を読んで改めて感慨を覚えた渡辺健介さんなどだ。

渡辺さんは、ベストセラー本の「世界一やさしい問題解決の授業」を書いた方で、イエールを卒業後、マッキンゼーに入社。入社後もハーバードで学び、その後独立されて、現在は中学生から、一流企業の研修まで、新しい”教育”の形を提供されている。今日は、彼の新著「自分の答えのつくりかた」ダイヤモンド社 を読んだ。

読み終わった時の素直な感想は、「あ〜、これ中学生の時に読みたかったわ〜。」である。
そして、「でも、遅くなったとしても、出会えて良かった、今。」と思う。

全著と同様、軸にあるのが、「自分で問題をどのように把握し、分析し、適した答えを見つけていくのか」という点は変わらない。物語形式で海に住む魚のピンキーの目線で、中学生の彼の生活を通して、問題解決の方法を学んで、様々なハードルを超えていくのだ。ただ、前回と違うの「Independent Mind=自分軸=の創り方」の重要性である。

世の中色々な考え方や見方がある。視点を変えると、昨日まで正しかったことが、今日は間違いということだって
ある。国や人種や性別を超えると異なる考え方の違いを理解したうえで、自分軸を確立した、”自分の考え方”を確立
する重要性を説いているのだ。言葉で書くのは簡単だが、自分の考えを確立し、それを表現するのは難しい。
協調性を尊ぶ文化背景ではなおさらだ。そこを、それはそれとし、様々な角度で情報を集め、目的に沿った問題解決
を見いだせるよう、フェアな視点/方法を中学生にも分かりやすい方法で説明している。

著者はあとがきで、Independent Mind を持つ人々のことをこう語っている。
「その人たちは、暖かく、深い愛を持っている。そして他人や他の文化に対する尊厳の念を持っている。人を立場や
文化の違いで判断するのではなく、本質的な核となる何かを見つめている。等身大の自分を知り、等身大の自分を
生きている。大きく見せる必要もなく。作ろう必要もなく。幅広い分野で、現在そして蓄積された過去の「圧倒的な
人/モノ/概念」に遭遇したことがあるため、好奇心が旺盛であるとともに、非常に謙虚である。自分が何を知って
いて、何を知らないかを知っている。自分に何ができて、何ができないかを知っている。中略。
修羅場をくぐってきた経験から培った、ブレない価値観がある。同時に、あふれんばかりの好奇心があり、
新たなもの、違うもの、知らないものから学ぼうとする意欲が旺盛で、ものすごく柔軟である。」

そして、著者は考えたのだ。
「どうすれば、こういうひとが出来あがるのだろう?」と。このような人材を世界で何人育成できるかが、世の流れを
大きく変えるのだろうとさえ思うことがある」
そうして、踏み出したのだ、知識ではなく、"考え方を学ぶ"という教育に。

人によってアプローチは異なるが、自分が出来る方法で、世の中をちょっとでもより良くできたらな〜と誰でも考える
だろうが、実際に行動に移せる人は中々いない。そういう人の考えやアクションに、本やセミナーを通じて出会える
機会をせめて持ち続けることから、始めようかな。そう思った今日の読書でした。

7 件のコメント:

  1. こういう方法論的な本は確かに若いうちに読んでおくと良いんだろうね。結局学び方などの方法論さえわかれば、自分で自分の考え軸を作れるものね。私もこの本読みたいです。セミ友っていいねー。じゃ私たちは何友にする?!

    返信削除
  2. 考え方を学ぶという教育ね。大切よね。

    返信削除
  3. はい、結構ね、このIndependent Mind を持っている人は少ないです。私も模索中ですし、でもお二人は軽やかにIM holderとなっていると思いますよ。

    返信削除
  4. 色んなセミナーに参加して見聞を広めていてえらいね!セミ友って面白い略だね!

    返信削除
  5. 「自分軸」は大切だよね。
    ぶれそうになることが多々有るけれど…
    意識をしていればブレ幅が全然違うよ。

    返信削除
  6. こんにちは。昨日ご主人に本を紹介されましたYです。
    いやいや、いいブログですね。

    早速本を買ってみます。。

    ビジネス本大好きです。
    今後とも宜しく御願いします!

    返信削除
  7. Yさん、コメントありがとうございます!
    主人の飲みにお付き合いいただき、恐縮です。バリは楽しかったですか?
    Yさんのブログ歴にはかないませんが、ボチボチ続けていきますので、たまに見ていただけるとうれしいです。あ、Yさんのブログもチェックさせていただいてますよ〜。

    返信削除