以前に某大学のマーケティング講座を受講したところ、「マーケティング学とは」、というような実践的な考えからほど遠い内容で、それなりに面白かったのですが、心動かされるものがなかっただけに、今回の講座は中々よかったです。
ではまとめ。
マーケティングとは?=売れる仕組み作り
優れた売れる仕組みには、様々なアプローチ方法がある。
製品のネーミングだったり、流通の仕組みだったり、販売促進だったり、販売の仕組みだったり、様々だ。マーケティング設計の流れとしては以下が考えられる。
マーケティング環境分析(PEST)
↓
セグメンテーション(市場細分化)
↓
ターゲティング(標的市場の選定)
↓
ポジショニング
↓
マーケティングの4P
まず、マーケティング環境分析(PEST)。
P=Politics(政治:政治方針、各種法律、各種規制等)
E=Economy(経済:景気、株価、金利、外国為替、インフレ、デフレ、貯蓄率等)
S=Society(社会:総人口、年齢構成、価値観、社会規範、宗教、教育レベル、ライフスタイル等)
T=Technology(インターネット、エレクトロニクス、バイオ、ナノテクノロジー、エコ対応等)
この環境変化の波を読み取ることにより、ニーズとシーズの変化を掴み、次の時代のビジネスチャンスを把握する上で、なくてはならない第一段階の分析である。
ちなみに、この環境分析に適した媒体が日経新聞であるというとこが、講座のポイント。でも確かに読み進めるうちに、時代の流れがなんとなく読めてくるのは気のせいだろうか?
そして、セグメンテーションとターゲティングだ。
セグメンテーションは、ぼんやりとしたマーケット、例えば、「日本人」に対してある製品を売ろうとなると大変だ。1歳から100歳、男女関係なく万人に受入れられる製品は、パッケージのデザインは?効果的な販売促進は?そもそも、その製品が本当に日本人全員に受入れられる製品なのか?と、開発まで膨大な時間と金額がかかりそうな、一大プロジェクトである。でもそれが、20代OLに向けた製品となると別だ。20代OLにとって魅力的な製品、販売促進を行えば良いワケで、ずっと実現に現実味と収益性が見えてくる。これがセグメンテーション;市場の切り刻みとターゲティング:市場の狙い定め である。
そしてその後、狙ったターゲットに魅力的に映る商品、サービスの位置づけを設計するポジショニングマップの分析に続きます。これは、ターゲティングの延長戦にあると考えられますが、市場にひしめきあう、競合他社との差別化を図る上で重要な作業です。十字の2軸を作り、それぞれ、軸の定義を決めます。例えば、レストランチェーンの場合の軸例として、縦に安い/高い、横に美味しい/それなりの味 などを配置し、競合他社のポジショニングと被らない、もしくは被っても、他社と差がつくサービスを提供できるのか、検討するのに有益な方法になります。
そして、その後、そのポジショニングのターゲットポジションに適した4P を検討するか、先に考えた4Pをもとにポジショニングの確認を行うなどの流れになります。
4Pとは、Product/Price/Place/Promotionのことです。今回は時間の関係上、4Pの詳細は学べませんでしたが、むしろ4Pの前段階のベースを知ることにより、よりマーケティングの基本をすんなり学ぶことが出来たように感じます。
ここでも、やっぱり日々の出来事に関し「何故?」と「これからどうなるの?」という疑問をまず持ち、自身で考える作業を行うことで、世の中の流れやニーズを読み取る力が養われていくのかなと、電車の中吊りにツッコミを入れる自分も捨てたもんじゃないと納得の内容でした。
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