2010年2月28日日曜日

だから女性は欲張りである

ここ数週間の通勤のお供本がコレ。「ウーマンエコノミー 世界の消費は女性が支配する」( マイケルJシルバースタイン、ケイトセイヤー著)まず帯に「全世界の消費の64%は女性!」と書いてあり、「女性は欲張りな生き物」が持論の私としては、無視できない。

感想としては「でしょ〜、そうでしょ、皆そう思っているでしょ?」といった感じ。
まったくもって意味不明な感想だが、つまり日頃思っていることが、ボストンコンサルティンググループによる女性の消費/意識調査で明らかになったということ、そして自分が日々感じることが実際は、国を超えて様々な人々が感じているのだという大きな共感を得られたということだ。

内容としては、世界40カ国1万2000人の女性を調査し、その調査から、6つのライフスタイルに分け、それぞれの消費動向や人生の価値感など、傾向や問題を分析している。その中から国やライフスタイルを代表する女性のインタビューを紹介しているのだが、この代表者が所得層が高く、高学歴のエリート女性が多いのが、若干調査としては親近感を失う感はある。だが、各国で女性に支持を集めるブランド、メーカーを紹介し、支持を得る理由や背景に関し、分析、紹介しているのがおもしろかった。ちなみに、日本はユニクロだった。

印象に残っているのが、第11章の「世界のための『もっと』」で紹介されている、「女性はいろいろなものを望んでいる。時間を浮かせ、人とのつながりを深め、個人的な満足感を与えてくれる製品やサービスを求めている。しかし、それだけでなく、もっと大きな目的を持ち、何かを達成し、創造性を育みたいとも望んでおり、加えて、自分が買うブランドやその会社には何らかの方法で広く世界の役に立ってほしいと思っている。」という部分だ。確かに自分の母もそうだったが、日頃教育や地域のボランティアなど、自分の家庭やコミュニティを超えた部分で「もっと」役に立ちたいという気持ちを持って、活躍している人が女性には多いかもしれない。あのブランジョリーナだって、ブラットピットはどっちかというと、アンジョリーナジョリーに引っ張られて国際支援活動をしているようだ。私はまだまだ自分の仕事や家族のことで精一杯なレベルだが、確かにいつか人に役立てることが出来る人になりたいと思っている。こういった女性の熱いパッションがちょっとづつ、世界をいい方向に変えていけるといいのにな〜と、もっと大きな家にすめるといいな〜というレベルの期待を思いつつ、いやいや、世界消費の64%を支配しているわけですから、案外結構いい方向にすでに女性が影響を与えているのかもしれません。

最後に、55ページ目に書いてありました。「女性は欲張りだ」と。
だから私が言ってるじゃあないですか!と本に共感ツッコミをしたのは言うまでもありません。

どの時代も人って案外変わらない

知り合いの人が山崎豊子作品にはまっているのを知り、自分も今一度日本の大家と言われる人の作品を読もうと思いついた今年。昨年末から今年始めまで体調をくずし、家でおとなしくする日々も続き、読書にはうってつけのタイミングだった。さて何を読むかと近所の駅前にある小さな書店に入るも、揃えている本は限りがある。どうせなら単行本がいいだろう。日本の大家といっても、夏目漱石や太宰治はちょっとガラではないし。かといって今更村上春樹を読み始めるのもいまさら感がつきまとう。う〜ん、お。司馬遼太郎なんてどうだ?「龍馬がゆく」なんて、とってもタイミングとしてはいいのでは?と文庫本を探すも、全8冊の長さにたじろぐ自分。
う〜ん、セッカチーフな自分としては、やはりもうちょっと早めに結末が分かるものでないと、夢中になりすぎ、日常生活に支障をきたすだろう、、、。ウ〜ン。とうなることしばし。
ようやく松本清張作品に的を絞ることになった。

もともと小さい頃から推理小説が好きで、小学生からルパンシリーズ、中学生からアガサクリスティーの作品を読破してきた。松本清張なら飽きることなく読めるだろう。ということで読む事6冊。やはり推理小説はおもしろい。どうなるんだろうというワクワク感と、想像力を掻き立てられる描写が、次へ次へとページをめくらせる。読んだのは、

ゼロの焦点 (先日映画化されましたね)
十万分の一の偶然
天才画の女
蒼い描点
点と線

松本清張初心者の私が語るのも何だが、彼の作品はその時代を背景にしつつも、人間の持つ欲や悲哀、愛をテーマにしていて、時代を超えて胸を打つのだ。全て昭和の時代を背景にしているが、昭和初期の高度成長に突入した時代でも、戦争の悲しい過去が発端の話や、昭和半ば、各家庭にテレビが普及した頃のテレビ視聴率をめぐる謎など、その当時の時代が鮮やかに描かれている。大体電話だって昔は電話局に電話して、申し込みをしてからつないでもらうなど、今からでは考えられない通信レベルだったし、電報が最短の連絡手段だった。そんな中でも、人は、プライドだったり、出世だったり、見栄だったり、欲だったり、愛のために犯罪をおこしてしまう。そんなところが、時代を超えて読み継がれるゆえんなのだろう。また、これら作品はそれぞれの業界の裏側をかいま見れる面白さもある。その時代それぞれの松本先生が疑問に感じた部分を犯罪をからめた物語で問題提起しているところが、また、次の本に手をのばしたくなる理由かもしれない。

個人的には、テレビ番組の視聴率管理の方法というミステリーを明らかにするうちに、殺人事件にいきつくという「渦」や、人気作家の代作の謎を若手出版編集者コンビが追いかけるうちに、恋愛に発展する「蒼い描点」なんかが、読んでいて業界や、その時代の恋愛なんかがかいま見れておもしろかった。

読み出すと、まず家事やブログが手につかなくなるタチなので、ひとまず連休まで推理小説は休止にしよっと。でも皆さん、冬の夜長にワインと松本清張、結構はまりますよ!


2010年2月14日日曜日

しょっぱいバレンタイン


今日はバレンタインデー。
いつもは義理チョコをいただき、うれしい帰途に着くお父さん方も、今年は日曜日でがっかりか?それとも、お返しをせずにホッとしているところだろうか?

夫はチョコレートが好きだが、今回はしょっぱいケーキを焼いてみた。
去年本屋で購入したまま、ずっと使わなかったケーキの本。これはレシピブックの他に、シリコンのパインドケーキ型と、木のスプーンがセットになっているもので、本屋にクッキンググッズ?という意外性がウケ、購入にいたった。先日これでチョコとコーヒーのケーキを作ったが、この本のレシピで面白いのが、しょっぱいケーキだ。

しょっぱいケーキといっても塩辛いわけではなく、ベーコンやチーズが入ったお食事マフィンのようなおつまみケーキである。ケーキスライスにワインという組み合わせでピクニックに出かけるようなイメージだろうか。
今回は、マッシュルームとハムのレシピを参考に、ベーコンとマイタケ、バルメザンチーズでアレンジしてみた。
             ↓初回のチョコとコーヒー    ↓マイタケとベーコン
   
中々美味しく出来上がったと、ワイン片手にむしゃむしゃ食べた私だが、出来立てのケーキからただよう舞茸の香りに夫はとまどいを隠せなかったようだ。「このケーキ、甘くないよ!」と驚いていた。やっぱりケーキはケーキらしく甘いのがよかった?


2010年2月7日日曜日

贅沢のイイワケ

 

六本木のミッドタウンに用事があり、その帰りがてら、リッツカールトンのラウンジで1杯飲みに行った。このラウンジは45階にあり、夜景がとてもきれいなところだ。ラウンジにするか、Barにするか迷ったあげく、生演奏を間近で楽しめるラウンジでお酒をいただくことにした。
ちなみに、ここのBar、名前が「The Bar」である。潔すぎて、カッコよすぎて、腰が引ける。ここで働くバーテンダーの方も、名前がプレッシャーにならないか、心配、っていうか余計なお世話である。

で、ゆったりとしたソファー席に身をしずめ、女性ジャズボーカルに耳を貸しながらも、どこか気がひける。前回このホテルに滞在した際、このラウンジを訪れなかった理由は「価格」である。ミュージックチャージが2500円に、カクテル各種が2000〜2500円。2人で1杯ずつ飲んでも1万円の計算だ。う〜ん、特別な理由がないのに、こんな贅沢をしていいのだろうか?という疑問が浮かんでくるのである。そこで、夫に質問してみた。
「たまにはこういう贅沢をしてもいいよね」
「うん、いいんじゃない?」
「だってさ、こういう時間でやっぱり必要だと思うのよ。」
「ふ〜ん、じゃあその必要と思う理由を3つあげてみなよ。」
「分かった。え〜っと、まず楽しい、単純に。で、美味しいお酒と音楽を楽しむことで心の余裕を持てる。う〜っん3つ目は。。。。」
「芸能人に会えるとか?」
「違うよっ、えっ、どっかに誰かいる?」
とキョロキョロする私。落ち着いて考えると一つ目も2つ目も一緒のことだ。楽しい時間が心の余裕というか、休息となる。3つ目をあげるなら、一流のサービスに触れるということだろうか?もちろん、高級、高額な場所が必ずしも一流のサービスを提供してくれるとは限らないが、だが確かにいただいたWhite Ladyと女性シンガーの歌声はすばらしかった。

ノロけているようで恐縮だが、夫いわく、理由の3つは「大切な人と美味しいお酒と素敵な音楽」だそうだ。理由のような理由でないような、ていうか、それって高級ラウンジでなくとも良いのでは?と最後まで贅沢へのイイワケに悩む貧乏性の私である。

さすがは外食界の雄

 
何気にミーハーな私。
新しいものや場所、食べ物は結構早めに試してみたい。てなワケで、早速マックのNYバーガー、食しに駅前のマックに夫婦で走りました。ところがどっこい、やっぱり早い人は早いんですね〜。すでに売れきれ、いたしかたなく、フィレオフィッシュセットを頂きました。フィレオフィッシュ、好きなんです。あのカロリーはいただけませんが、白身のお魚とタルタルソース、美味しいですよね。最近は美味しい本格的なハンバーガーをいただけるレストランが増えてきましたが、フィレオフィッシュサンドをいただけるところは中々ありません。

で、夫婦仲良くポテトをつついていた時のことです。食品業界で働く夫は色々気になるらしく、今日もポテトのパッケージをなにやら解体し始めました。私はポテトをトレーに並べて、好みのポテトの条件を一個ずつ選り分けながらブツブツ唱えていると、「おっ、お〜!」と夫から歓声が。
「何何?」
「これ、見てみてよ、このパッケージ、互い違いで印刷して紙の無駄を最低限になるよう、考えられて、作られてるよ!」
確かに、表の淵部分は裏側淵部分のカーブにピタリと合います。これはひょっとして。。。と今度は二つ横に並べてみると、確かにぴったりと凹凸が当てはまるのです。
この感動は大陸移動説を知った時以来?!

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さすが、マックはこういうところから徹底して効率化を計ってるね〜と感動しつつ、実はこういう部分でどこの業界でも同じように行われていたりするのです。でも工場見学などで説明を受けるのと、何気なく自分で気付くのとでは説得力が違うというか、感動が違います。そして、この気付きも2人でポテトをつついたから発見できたワケで、一人でひとつのパッケージを見ていても気付かないワケで。一人で気付かない「気付き」に気付いたマックでのひとときなのでした。

2010年2月2日火曜日

ゆ〜きやコンコン、あられやこんこん(ですっけ?)

いや〜、昨日は降りましたね〜、雪。
思わず夜、年甲斐もなく夫と雪合戦&雪ダルマを作製してしまいました。実際ダルマは夫が作り、私は口部分の人参製作のみですが。季節を楽しむひとときを過ごしました。温暖化でひ孫の代に「おばあちゃんが若かったときはね〜、雪が降って、ダルマを作ったんだよ〜」な〜んて語ることがないよう、温暖化阻止に思いを馳せる今日このごろです。



おしゃれって難しい?

先日、とある集まりに参加して参りました。
あ、別に宗教とかじゃあありません。変なサイドビジネス関連の集まりとかでもございませんので念のため。

大体平均年齢45歳くらいでしょうか?ほとんどが男性で、30〜45名ほどの集まりだったでしょうか。タダ飯目的で参加した私ですが、そういった普段仕事では見られないタイプの集まりに興味津々で参加者を見渡しておりました。そこで気付いたのが、全体的に「地味」ということ。
まあ、何も派手になろと言っているのではないのですが、ファッションで主張する部分というか、ファッションで伝わる個性というものが感じられないのです。あまりに「無難」で「とりあえず」な色と形の集まりに、もったいなさを感じるとともに、まだまだ日本のファッションビジネスもこれからだなという開拓スピリットまでふつふつと感じてしまう次第でした。

日本は洋服を着るようになってからの歴史はまだ浅く、着物の歴史のほうが長いくらいですが、それにしても、女性のファッションのレベルは随分と向上したように感じています。
でも、男性は中々難しいようで、特に結婚して家庭に入ると「休日のお父さん」ファッションになってしまうのが残念なところ。家庭を持つと衣類にお金をかけることが出来なくなるのも分かりますが、ユニクロや無印なんかで組み合わせれば、それなりの着こなしも出来るもの。
おしゃれをすると気持ちが上がる、足取りだって軽くなる。胸を張って歩くその姿に奥さんだって気持ちがあがります。お子さんだってカッコいいパパに惚れ直すことでしょう。そう、おしゃれで家族の絆も深まります(?)。バレンタイン前に、ぜひ「ファッションの力」を感じるおしゃれに挑戦してみてはいかがでしょう?

おしゃれに挑戦したいあなた(男性ね)、こちらのサイトのおしゃれスナップを参考にしてみては??? さすが恋愛の国、イタリア。男性もファッションで個性を主張するのが本当におじょうずですね。特に、渋めな50代男性のイキなジャケット&巻物の着こなしには脱帽です。