感想としては「でしょ〜、そうでしょ、皆そう思っているでしょ?」といった感じ。
まったくもって意味不明な感想だが、つまり日頃思っていることが、ボストンコンサルティンググループによる女性の消費/意識調査で明らかになったということ、そして自分が日々感じることが実際は、国を超えて様々な人々が感じているのだという大きな共感を得られたということだ。
内容としては、世界40カ国1万2000人の女性を調査し、その調査から、6つのライフスタイルに分け、それぞれの消費動向や人生の価値感など、傾向や問題を分析している。その中から国やライフスタイルを代表する女性のインタビューを紹介しているのだが、この代表者が所得層が高く、高学歴のエリート女性が多いのが、若干調査としては親近感を失う感はある。だが、各国で女性に支持を集めるブランド、メーカーを紹介し、支持を得る理由や背景に関し、分析、紹介しているのがおもしろかった。ちなみに、日本はユニクロだった。
印象に残っているのが、第11章の「世界のための『もっと』」で紹介されている、「女性はいろいろなものを望んでいる。時間を浮かせ、人とのつながりを深め、個人的な満足感を与えてくれる製品やサービスを求めている。しかし、それだけでなく、もっと大きな目的を持ち、何かを達成し、創造性を育みたいとも望んでおり、加えて、自分が買うブランドやその会社には何らかの方法で広く世界の役に立ってほしいと思っている。」という部分だ。確かに自分の母もそうだったが、日頃教育や地域のボランティアなど、自分の家庭やコミュニティを超えた部分で「もっと」役に立ちたいという気持ちを持って、活躍している人が女性には多いかもしれない。あのブランジョリーナだって、ブラットピットはどっちかというと、アンジョリーナジョリーに引っ張られて国際支援活動をしているようだ。私はまだまだ自分の仕事や家族のことで精一杯なレベルだが、確かにいつか人に役立てることが出来る人になりたいと思っている。こういった女性の熱いパッションがちょっとづつ、世界をいい方向に変えていけるといいのにな〜と、もっと大きな家にすめるといいな〜というレベルの期待を思いつつ、いやいや、世界消費の64%を支配しているわけですから、案外結構いい方向にすでに女性が影響を与えているのかもしれません。
最後に、55ページ目に書いてありました。「女性は欲張りだ」と。
だから私が言ってるじゃあないですか!と本に共感ツッコミをしたのは言うまでもありません。