先日、朝特ダネを見ていた時のこと。横浜開港150周年記念の開国博開催のレポートを見た。
横浜に本社を移転した日産自動車が博覧会の目玉として未来車を紹介するというもので、その名もPIVO。ちょっとオシャレな軽自動車といったところ。
何がすごいって、このPIVO、本体部分が360℃か移転する。
私のように駐車が苦手な人々に優しい車である。中の内装もいたってシンプル。運転席が中央にあって、その両脇に一人づつ腰掛けることができる三人がけで、まるで3人がけソファーが中央に置いてある感じ。でもPIVOくんのすごいところはそれだけではない。何がすごいって、このロボットの知能。しゃべるのは当たり前で、ナビしてくれるのも当たり前。近場の駐車場を尋ねるならば、「この先000メートルと000メートル左側に駐車場があります、左側のが安いよ」とフレンドリーな口調でアドバイスまでしてくれる。さらに、目をつぶると、「眠いみたいですね〜。この先00メートルにコーヒーショップがあるので、コーヒー飲んだらどうでしょう?」とまで指摘。確かに若干イラッときそうだが、本当に眠りかけてしまいそうになった時、PIVOくんのありがたさが身にしみそうである。
ああ、なんて進化したんだろう。未来もそこまで来てるよ、ドラえもん!
で、思った。いやいや、感動するのはいいけど、ちょっと待て。
懇切丁寧になんでも指示してもらったら、自分で調べて自分で考えて行動するという、人間本来のアクションフローがおろそかにならないかい?と。
最近特に仕事をしていても思う。マニュアルやシステムから外れた時、臨機応変に考え行動すればいいものを誰かに聞いて誰かの判断で動くことに慣れきってしまっていることを。
これは、おばちゃんになったサインなのか?皆「臨機応変」に「適当」に対応しようよ、と思ってしまう。会社が効率化を求めて、働きやすい環境を求めて、サービスのレベル向上を求めて様々なシステムやマニュアル、判断フローを作ると共に、自身で考え、行動し、責任をとる社員が少なくなってきた気がするのは気のせいだろうか?会社が進化すると共に、社員は退化しているのか?それとも、管理する側と単純作業を行うスタッフとの完全分業化が進んでるだけなのか?
車や電車、飛行機など移動手段が進化すると行動範囲が広がる。行動範囲が広がっているものの、実際の運動範囲は少ない。運動不足を解消する為にジムに通う。ぞうきんがけは重労働だが、クイックルワイパーだとアッという間。おだしをとるのもひと手間だが、だしの素を使うと一瞬だ。便利さを追求することに飽くなき欲求を持つ人間ってすごい。
でも果たしてロボットが活躍する時代がそこまで来ているとなると、ふと立ち止まって考えてしまう。これは果たして進化なのか?退化なのか?
なんて、ちょっくらSF談義になってしまい引き気味の方もいるかもなので、今日返り際家の壁にたたずんでいた殿様ガエルを紹介。ちょっとシャイなカエルくんで、いいショットがとれなかったけど。なかなかカワイイでしょ?
面白いコラムです。確かに退化なのかな?自分で考えて行動してもあとのリアクションが怖いから、画一的なほうが楽な気もするしね。人間がもつ微妙な感情はロボットには無理だよね。
返信削除PIVOって気になる。360度回転するって、どうなってるんだろう!?!?それにしても、随分立派なカエルさんがいるんだね。
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